学童保育のおやつの時間は、子どもたちにとって大きな楽しみのひとつです。
「ただいま~!今日のおやつなに~?」と帰ってくる子もいます。
指導員は、おやつの時間が子どもたちにとって楽しいひとときになるよう、メニューを工夫し準備しています。
今回は、学童のおやつのメニューと指導員が知っておきたい大切なことをお伝えします。
おやつのメニューや過ごし方などは、各学童保育で異なると思います。
指導員に知っておいて欲しい大切なことは、どこの学童でも共通することですので、参考にしてくださいね。
学童保育のおやつのメニューは?
おやつのメニューは、指導員もいろいろ工夫して考えています。
学童保育料とは別に、おやつ代・行事等の費用を徴収していますので、その予算の中でおやつを決めていきます。
メニューを月単位で決め「おやつメニュー表」を保護者に配布している学童、週単位、当日に決める学童もあり様々です。
手作りおやつの日を設けて提供している学童もあります。
私の学童では調理が禁止されていますので提供出来ないのですが、子どもたちが喜ぶこと間違いなしですね。
普段のおやつのメニュー
- スナック菓子、おせんべいなどの袋菓子
- クッキー、ビスケット、チョコレート
- 和菓子(おだんご・おまんじゅう)
- チーズ
- ゼリー・プリン・ヨーグルト
- 果物(バナナ・みかんなど)
- 菓子パン・ドーナッツ
- 乳酸飲料・パックのジュース
- 飴・キャラメル
- アイスクリーム
1回のおやつで3~4種類を出すようにしています。
お菓子だけでなく体によいものをバランスよく、そして、季節感も出すように心がけています。
また、学童保育はおやつの時間が遅めになりますので、お家での夕飯に影響がでないよう、おやつの量も考えるようにしています。
お誕生日会や行事のおやつ
お誕生日会やハロウィン、クリスマスなどのイベントの日に、特別なおやつを提供している学童があります。
私の学童では、お誕生日会やクリスマス会には、ケーキをみんなで食べて楽しみます。
特別なおやつの日は、子どもたちもとっても嬉しそうですよ。
子どものおやつについては、
農林水産省の「おやつの意味を知りましょう 」のページが参考になりますよ。
学童保育のおやつの時間と過ごし方
子どもたちの大好きなおやつの時間。どのように過ごしているのでしょうか?
ここでは、私の勤めている学童保育の過ごし方をご紹介します。
おやつの時間帯
学童のおやつの時間は、15時30分~16時です。
おやつの時間と言えば午後3時というイメージがありますので、少し遅めのような気がしますね。
どうしてこのような時間になるのかと言いますと、6時間目まで授業がある学年の子が下校するのが15時30分頃になるからです。
おやつは学童の子どもたちみんなで食べますので、全員が揃う15時30分以降になる学童が多いと思います。
早くに下校する学年の子は、学童で宿題を終え、おやつの時間まで自由遊びをして過ごしています。
おやつの時間の過ごし方
私の学童保育では、おやつは班ごとに同じテーブルに座って食べます。
4年生まで受け入れていますので、班は1年生~4年生の縦割り班です。
4年生が毎日交代でお当番をし、おやつの時間や帰りの会などの進行をしてくれています。
当番さんの「今からおやつを食べます。片付けて用意をしましょう。」の声かけから、おやつの時間が始まります。
指導員は、お部屋の前に置いたテーブルに全員分のお皿を並べ、おやつを入れていきます。
- 室内遊びの片付けをしておやつの準備を始める
- 手洗いした後、自分の班のテーブルを拭いて座る
- 当番さんが班を順番に呼び、班ごとにおやつを取りに行く
- 当番さんの「いただきます!」を合図に、みんなも「いただきます!」
- 食べ終わったら、各自のお皿、ゴミを片付け、ふきんでテーブルを拭く
毎日同じことの繰り返しですので、子どもたちは一連の流れが習慣となっているようです。
食べ終わった人から、本を読んだり、宿題をしたり、おやつの時間が終わるまで静かに過ごします。
指導員が知っておきたい大切なこと
おやつの時間に指導員が知っておくべき大切なことをお伝えします。
既に職場で指導されていると思いますが、子どもたちの健康や安全を守るためにとても大切なことですので、ぜひ意識して取り組んでください。
衛生面
- おやつの前の手洗い・アルコール手指消毒
- おやつの前と後にテーブルの除菌
手洗いなどの衛生習慣は、その子どもだけでなく、周りのお友達を守るためにも必要なことです。
手洗いをしていない子がいたら、指導員が声かけして手洗いするよう促しましょう。
消費期限・賞味期限
消費期限・賞味期限が切れたおやつを子どもたちに提供することがないよう注意が必要です。
提供したおやつの消費期限・賞味期限を業務日誌に毎日記入している学童もあります。
健康被害を防ぐために、必ず確認してから提供するようにしましょう。
マナー
集団としての食べ方やマナーを身に付けることは大切なことです。
食べながら歩く、食べ物で遊ぶ、友達とふざけながら食べるのは良くないことだと、教える必要があります。
誤嚥など大変なことを引き起こす可能性もありますので、子どもたちの安全のためにも、おやつの時間は指導員がきちんと見守ることが大切です。
まとめ
今回は、学童のおやつのメニューと指導員が知っておきたい大切なことをお伝えしました。
【おやつのメニューと大切なこと】
- おやつのメニューは、体によいものをバランスよく、夕ご飯に影響が出ないよう、出す量も考えるようにする。
- 子どもたちの健康や安全を守るため、衛生面、消費期限・賞味期限に十分に注意し、集団としての食べ方やマナーを教えることも大切
おやつは、みんなで集うひとときであり、補食としての役割もあります。
指導員は栄養面や衛生面に気をつけて、おやつが楽しい時間になるように務めましょう。