・忙しい先輩指導員にどうやって質問すればいい?
・子どもと上手く接することができない
あなたもこのようなお悩みはないでしょうか?
私も学童保育で働き始めた頃は同じような悩みがありましたので、お気持ちがとてもよくわかります。
仕事を早く覚えて、子どもたちと信頼関係を築き、指導員の仕事が楽しく、働きやすくなるよう、現役指導員である私なりのお悩み対処法をお伝えできればと思います。
学童保育の指導員の悩み(1) 子どもの名前を覚えるコツ は?
新人の指導員さんが最初に悩むことは、子どもたちの顔と名前がなかなか覚えらない。かも知れませんね。
学童保育は、子どもの顔と名前が覚えづらいので仕方ないことなのです。
働き始めてすぐに全員の名前と顔を一度に覚えることは難しいので、少しづつ確実に覚えていくのが良いかと思います。
学童保育の新人指導員が、子どもの顔と名前が覚えづらいのには理由があります。
- 子どもが名札をつけていない
- 新人指導員は子どもの連絡帳や名簿(出席簿)を見る機会がない
子どもたちは、学校内では名札を付けていますが、防犯上の理由から登下校時には外しています。
昔はランドセルの目立つところに名前を書いていましたが、今は同じ防犯上の理由で目立ちにくい所に書くことになっています。
ですので、学童保育に「ただいま~!」と帰ってきた子どもの名前を知りたくでもわからないのです。
また、先輩指導員のように出席簿や連絡帳を見る機会がないので、最初のうちは学童保育にどんな名前の子どもたちがいるかもわからない。という方が殆どだと思います。
私も新人指導員の頃、子どもの名前と顔を覚えるのにとても苦労しました。なかなか覚えられなかったです。
先輩指導員の方に相談し、子どもの名前と顔を覚えるコツを聞いてからは、徐々に覚えるのが早くなりました。
その先輩から教えて頂いた名前と顔を覚えるコツをこれからお伝えしますね。参考になれば幸いです。
子どもの名前を知るには?
どうすれば子どもたちの名前を覚えることができるのでしょうか。
まずはどのような名前の子がいるのか知ることから始めましょう。
学童保育で覚えるヒントやチャンスは結構あります。
- 部屋に貼られた掲示物
- 子どもたちの持ち物
- 子どもたちや先生が呼び合う時
- 子どもに聞く
室内に貼られた掲示物
学童の室内の壁面に「お誕生日表」「下校班の表」「学童の班分け」などの一覧表が貼ってある所があるかと思います。
私の場合は、この表を見て全員の名前をメモしていくことから始めます。
学年がわかれば一緒にメモします。メモをする時間がない場合は、早い目に出勤して書いたりもしています。
まだ子どもの名前と顔は一致しませんが、何度も読んで出来るだけ早く全員の名前を頭に入れるようにしています。学童保育は名前をひらがなで書いてありますので、とても覚えづらいですよね。
子どもの名前と顔を一致させるには?
子どもたちの持ち物
全員の名前を大体覚えたら、今度は名前と顔を一致させていきます。
名前と顔を一致させやすいのは宿題タイムです。
子どもたちが宿題をしている時、「宿題進んでる?」と声かけしたり、励ましたりしますが、宿題のプリントやドリル、ノート、筆記用具などに名前や学年が書いてありますので、「この子が○年生の○○ちゃんなんだ」と確認できます。
そしてお名前がわかれば、どんな会話をしたか、その子の特徴「三つ編みしてる」「眼鏡かけてる」などメモに簡単に書きます。
頭の中で覚えるより、書くことでより頭に入りやすいです。
また、単に名前と顔を一致させるより、子どもと会話した方が絶対に覚えやすいです。
遊びの時間より宿題タイムの方が持ち物で名前を確認しやすいので、最初のうちは積極的に声かけしたりしています。
子ども同士や先生が名前を呼ぶ時
学童保育で過ごしている子ども同士が名前を呼び合う時、先生が子どもを呼ぶ時には耳をすませています。
また、時間を間違えて家に帰さないように、前のホワイトボードに「早帰りの子ども」「延長保育の子ども」の名前を書いてある所が多いと思いますが、これも覚えるチャンスです。
早帰りの子は、おやつを早い目に食べますので、先輩指導員が「○○ちゃん、おやつ食べようか?」「○○くん、そろそろ帰る用意してね」と声かけしています。
おやつ食べてる子、早くに帰る子が、ホワイトボードに書いてある名前の子なんだと確認できます。
みんなが一斉に帰った後に残っている延長の子どもも、どの子がわかりやすいです。
子どもに聞く
それでも名前と顔が一致しない子どもがまだいます。
新人の頃は、覚えていない子どもと話す機会がある時に「先生まだみんなの名前がわからないから覚えたいの。お名前教えてくれる?」と聞いていました。
子どもたちはそれが理解できるようです。「え~?覚えてないの?」と言われたことは一度もないです。
逆に「教えてあげないと!」と思ってくれるのか、私がメモしていると、お部屋にいる子どもの名前を全員教えてくれる子もいて、とても助かったことがあります。
最初の年は大変ですが、年度が変れば新一年生だけ覚えたら良いので楽になりますよ。4月は新一年生用の名札を用意している学童保育もあります。
私は現在、臨時指導員として3ヶ所の学童保育で働いており、約150名ほどの子どもの名前を覚えなくてはならないのですが、この方法で何とか全員覚えることが出来ています。
少しづつでも確実に覚えていけば大丈夫です。新人さんならではの特権で、わからない子にはお名前聞いてみてくださいね。
学童保育の指導員の悩み(2) 先輩指導員に質問するコツは?
働き始めた時、先輩の指導員の方から「何かわからないことがあったら、いつでも聞いてね」と有り難い言葉を頂きますよね。
学童保育には指導員の研修がないところが多いので、出勤初日から即実践になります。
新人指導員はわからないことでいっぱい。疑問があるのが当たり前のことです。
でも「何をどう聞けば良いのか」「いつ聞けば良いのか」わからないですね。
先輩指導員が忙しそうにしていたら、聞くタイミングがわからないこともあるかと思います。
すぐに聞けない時には、疑問をメモしておいて、時間がある時にまとめて質問すると良いですよ。
本当なら疑問が出た時にすぐ聞いて解決するのが良いのですが、子どもたちが学校から帰ってからは大忙しです。
先輩指導員は出席簿や連絡帳を確認したり、おやつの準備にと慌ただしくしていますし、新人のあなたも子どもを見守らないといけないので、それどころではないかも知れません。
ですが、聞くタイミングを逃して諦めてしまうと、解決されないままとなってしまいます。
あなたの思い込みで間違ったまま進めてしまうのは良くないです。後になって「聞いてくれたら良かったのに」と注意されてしまうことにもなります。
そうならないように、疑問があったら必ず先輩に聞いて解決しましょう。
ここでは、忙しい先輩に上手く質問するコツをお伝えします。
先輩に質問しても良いか尋ねる
忙しそうにしている先輩にいきなり質問をすると、思ったような回答が得られないかも知れません。
「今忙しいからあとでね」「○○さんに聞いてみて」など私も何度も返されたことがあります。
まずは、先輩に「○○のことで わからないことがあるのですが、後でお時間を頂いてもよろしいですか?」
と質問の時間をとってもらえるようにお願いします。
もしかしたら、すぐに聞いてもらえるかも知れませんし、他の指導員にお願いしてくれるかも知れません。
質問したい気持ちを先輩に伝えることによって、先輩が気にかけてくれるので、時間の空いた時にあなたに声かけしてくれるかも知れませんね。
ただ、子どもが「忘れ物を学校に取りに行きたい!」「○○くんが叩いた!」など早急な対応が必要な時は、どんなに先輩が忙しくしていても、すぐに報告する必要がありますので、後で聞いても大丈夫そうな質問だけにしましょう。
メモを取っておく
わからないことがあったら、まずはメモを取っておきましょう。
どんな些細なことでも大丈夫です。例えば、
- 出勤簿 (退勤時間が5分過ぎた時はその通り書く?書かない?)
- 電話 (先輩が出られない状況だったら自分が出ても良いか?)
- 台所 (冷蔵庫の子供用のお茶は保存期間は?前日のはどうしたらいい?)
- おやつ (子どもが残した未開封のおやつは捨てる?置いとく?)
- おやつ (いらないと食べない子は、どうしたらいい?)
- 台所 (洗剤のストックはどこ?)
- トイレ(掃除を始めるタイミングは?)
など、色々出てくると思います。
メモを取ることで質問する際に気持ちも整理できますし、メモに残しておくことで同じ質問をしないですみます。
疑問が解消したら、必ず結果も書くようにしましょう。
先ほどもお伝えしましたように、新人指導員はわからなくて当たり前ですし、何でも聞けるのは新人のうちなんですね。遠慮無く質問できる時に何でも聞いて解決していきましょう。
学童保育の指導員の悩み(3) 子どもと上手く接するには?
・先輩のように上手く子どもに接するには?
新人の頃は、子どもたちが言うことを聞いてくれなかったり、ふざけたり、困ってしまうことありますよね。私もそうでした。
新しい指導員が入ると、子どもたちがそわそわして落ちつかなくなることは良くあることです。
前にもお伝えしたことがあるのですが、あなたは子どもたちのことをまだ理解できていないと思いますが、子どもたちも同じ気持ちなのですね。
お互いどう接して良いのかわからない状況なのです。
あなたのことを「どんな指導員(大人)なんだろう」「優しいかな?怖いかな?」と思いながら、子どもなりにふざけることで試しているのかも知れません。
先輩指導員は、これまでの学童での生活の中で、子どものことを理解していますし、子どもも先輩指導員がどういう人なのかを理解しています。
あなたと比べると信頼関係が深さが違うのかも知れませんね。
新人指導員さんは、これから子どもとの信頼関係を深めていくことが課題になります。
子どもたちに声かけしたり、一緒に遊んだりして、コミュニケーションを取ることから始めてみるといいですね。
信頼関係を築いていくために、私なりのアドバイスをお伝えしていきますね。
名前を覚える
まずは「名前」を覚えることが先決です。
子どもたちは「○○ちゃん」「○○くん」と自分の名前を呼んでもらえるのはとても嬉しいことです。
子どもとの信頼関係が築きやすくなりますので、なるべく早く全員の名前を覚えたいものですね。
子どもの人数が多い学童保育では覚えるのが大変かも知れませんが、最初にお伝えした「名前の覚え方のコツ」を参考にしてみてください。
先輩の接し方を観察する
先輩指導員が子どもに接する様子を観察してみるのも良い方法です。
- 子どもが泣いてる時、どう対応したのか
- 子どもが困っている時、どう声かけしたのか
- 宿題していない子には、どういう対応するのか
など、いろんな場面での先輩の対応を観察すると勉強になります。
ただ、まだ信頼関係が築けていないうちに先輩と同じことを実践しても効果は薄いと思いますので、信頼関係を築いてからが良いかも知れません。
あなたが勉強しながら見るところは子どもの反応かなと思います。
もし子どもが先輩指導員に注意されていたら「泣きそうになる」「反抗的になる」「素直に従う」
など子どもの性格によって反応はまちまちです。
その反応を見て、この子はこういう性格の子なんだとわかりますので、あなたが子どもと接する時の参考にもなります。
同じように、子ども同士が遊んでいるところも観察するといいですよ。
「兄貴分の子」「一人黙々と遊んでいる子」「上級生の子が好きな子」「すぐにスネてしまう子」「負けず嫌いな子」など、子どもたちそれぞれの個性がありますので、「この子がどういう性格なのかな?」と興味津々で見ているだけでとても参考になりますよ。
まとめ
今回は、学童保育の指導員の悩みを3つ選んで対処法を伝えしました。
【新人指導員さんの悩み】
- 子どもたちの顔と名前を早く覚えるコツは?
- 忙しい先輩指導員にどうやって質問すればいい?
- 子どもと上手く接するコツは?
【現役指導員のアドバイス】
- 子どもたちの顔と名前は少しづつでも確実に覚えましょう。
- 先輩にすぐに質問できない場合は、あとで時間を取ってもらうようにお願いし、必ず解決していきましょう。
- 子どもと上手く接するには、子どもとコミュニケーションを取り、徐々に信頼関係を深めることが大事。先輩の接し方も観察して勉強しましょう。
今回は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました!