・指導員はどう関わったら良いのでしょう?
学童保育の多くは、夏休みに様々なイベントを企画しています。
普段の学童では出来ない遊びやイベントができますので、子どもたちとじっくり関わることができます。
また、夏休みの楽しいイベントを通して、学童の子どもたちの仲間意識が深まり、指導員との距離もぐっと近くなり、信頼関係が築きやすい機会でもあります。
今回は、私がこれまで勤務した学童保育の夏休みのイベントと 子どもとの関わり方についてお伝えします。
夏休みのイベント:おでかけ編
遠足
夏休みの思い出の一つである「遠足」は、子どもたちもとても楽しみにしています。
私の学童では、7月に1回、8月に1回 遠足に行きます。
行く場所は毎年変わりますが、
- 水族館
- 博物館
- 科学館
- 美術館
- 工場見学
- テーマパーク
などに行きます。
真夏の炎天下の中での遠足なので、できるだけ冷房のきいた建物の中で楽しめるところを選ぶようにしています。
学童が駅から遠いところにあり、子どもの人数が多いので、バスを貸し切って現地まで行きます。
普段の夏休みの登所時間は自由ですが、遠足の日は全員が8時30分に集合します。
遠足中に迷子にならないよう、遠目に見ても学童の子どもだとわかるように、事前に用意したお揃いのTシャツと帽子に着替えて行きます。
出発から帰るまでは班ごとに行動します。班長さんを中心にみんなが協力して見て回ったり、遊んだり、楽しい1日を過ごします。
全員が無事に帰るまで気が抜けませんが、普段とは違った子どもたちの一面を見ることができますので、遠足は指導員にとっても良い機会ですよ。
【指導員が遠足で気をつけること】
- 安全に気を配る
遠足では思いもよらないけがが起こる可能性もありますので、普段以上に気を付けて見守るようにしましょう。その時々に応じて人数確認も忘れずに。 - 熱中症対策
学童保育での外遊びと同じく、子どもたちが熱中症にならないよう、炎天下の中での遊びは避け、小まめな水分補給をするよう声をかける。
夏休みのイベント:室内編
レトルトデー&宅配お弁当デー
私の学童では調理ができないため、週に2日「レトルトデー」「宅配お弁当デー」の日を設けています。
学童保育によっては、子どもたちと一緒にお昼ご飯を作る日を決めている所もあります。
レトルトデー
「レトルトデー」の日、子どもたちは白いご飯のみ容器に入れて持参します。
予め用意した数種類のレトルト食品の中から、子どもたちが好きなものを選びます。
指導員が大きなお鍋で温めておき、子どもたちのご飯にかけます。
子どもたちの人気は「カレー」と「牛丼」です。
マスクとビニール手袋をしましょう
宅配お弁当デー
「宅配お弁当デー」には、お弁当業者から配達していただきます。
お弁当のメニューは指導員が決め、当日出席予定の子どもの人数分を注文します。
子ども向けのお弁当を届けてくれますので、子どもたちも喜んで食べています。
宅配お弁当デーは、保護者の方にも喜ばれていて、「おやつ代・行事費とは別に払っても良いので、毎日お弁当デーにしてほしい」という声も頂きます。
夏場はお弁当作りに気を使いますし、保護者の方も大変だと思います。
DVD鑑賞
週に一度、お部屋でアニメや映画のDVDを見ます。
お昼寝の後やおやつが終わってから見ることが多く、時間が長い映画などは、午前と午後に分けて見ています。
子どもたちはテレビの前に釘付けです。みんなで大笑いしたり、じ~っと真剣に見入ったり、その表情を見ていているだけで楽しくなります。
夏休みの後半には「もう一度見たい!」のリクエストの多かったDVDを見たりしています。
工作
夏休みは時間がたっぷりあるので、じっくり工作に取り組むことができます。
「うちわ」「風鈴」など、子どもたち全員が同じ工作をして楽しんだり、夏休みの宿題の工作に取り組む子もいます。
普段はゆっくり作れない「アイロンビーズ」や「プラバンのアクセサリー」を時間をかけて作る子もいます。アイロン、プラバンのトースターを使う時は指導員が行います。
けん玉・ルービックキューブ
けん玉は、夏休みの期間中で取り組んでいます。
夏休みの終わり、もしくは、2学期に「けん玉検定」を行いますので、それに向けて自由遊びの時間にけん玉の練習をしています。
もう一つ、今年の夏休みにブームとなっていたのが、「ルービックキューブ」です。
今年はお部屋の中で過ごすことが多かったので、けん玉以外に ルービックキューブにも挑戦してみようと、全員分を購入しました。
最初は一面を揃えるだけでも難しかった子が、マニュアルを見たり、上手い子に教えてもらいながら、毎日コツコツ取り組むことで、全面を揃える子が増えてきました。
夏休みの終わりには、タイムを計ろう!というところまでに。子どもの上達は早いですね。
一年生は一面、2年生は2面、3~4年生は全面を揃える時間を計る「タイムアタック」イベントをしました。
けん玉、ルービックキューブは、夏休み期間中ずっと取り組んでいますので、子どもたちが日に日に上達していく様子を目の当たりにできます。
「上手くなったね!」「やった!すごいね~!」と褒めてあげると子どもはとても嬉しそうですよ。
【室内のイベントでの指導員の関わり方】
夏休みは、子どもたちとじっくり関わることにができる良い機会です。
子どもたちが安全に過ごせるように配慮を行いつつ、子どもたちをサポートしたり、コミュニケーションを取りながら、イベントを楽しみましょう。
まとめ
今回は、学童保育での夏休みのイベントと子供との関わり方をお伝えしました。
先ほどもお伝えしましたが、夏休みは普段とは違った特別なイベントや遊びをすることが出来ます。
長い夏休み期間は、勤務時間も長く指導員は大変ですが、普段では味わえない楽しさも沢山あります。
指導員の方々と連携をとりながら、子どもたちの思い出に残る夏休みにしてあげたいですね。