・続けられるか不安です。やりがいを感じる時ってどんな時ですか?
指導員の仕事は「子どもたちと遊んで見守るだけ」というイメージを持って働き始める方もいますが、実際に働いてみると大変だった。という方が少なくありません。
どのような仕事でもそうだと思いますが「働く」ということは簡単でありませんね。
学童保育の仕事は大変なこともたくさんありますが、実際に働いている私が感じることは、とてもやりがいのある仕事だと思います。
やりがいの感じ方は人それぞれですが、現役指導員の私が「指導員の仕事をやっててよかった!」と感じたことを3つに絞ってお伝えしますね。
学童保育のやりがいを感じる3つのこと
子どもの成長を感じることができる
子どもたちの成長を感じる時、大きなやりがいを感じることができます。
- 4月に入所した頃は、私の腕につかまって離れず心配していた一年生の男の子が、慣れるにつれて友だちと遊ぶようになり、2年生になった今では同学年のリーダー的存在!
- 一輪車が乗れずに泣いてた子が、手助けしているうちに上手に乗れるようになり、嬉しそうに見せてくれる。
- 友だちとケンカしたり、指導員に反抗的だった子が、学年が上がるにつれて落ち着くようになり、班長を率先して引き受けてくれた。
など書き切れないくらいたくさんありますが、子どもたちは日々心身共に成長していきます。
こうした子どもたちの成長を見守ることができるのことは、指導員として嬉しいことですし、やりがいに繋がります。
子どもたちに元気をもらえる
子どもたちは元気いっぱいです。
子どもたちにとって放課後は文字通り、学校の課業から解放されて自分の好きなこと、やりたいことができる貴重な自由な時間になります。
- 鬼ごっこやサッカーをしてひたすら走り回っている男の子たち
- 運動場の片隅でどんぐりや落ち葉を熱心に集めている女の子たち
- 砂場で大きな砂山や泥団子を黙々と作ってる子どもたち
- 真夏に汗をかきながら虫取りに熱中している男の子たち
部屋の中でも外でも 楽しそうに遊びに熱中し、「楽しい」「おもしろい」「夢中になれる」子どもらしい姿を間近に見ていると、とても可愛いですし元気をもらえます。
時にはその子どもらしい元気さが手に負えないこともありますが、学童保育で子どもたち一人ひとりがありのままの自分を出している姿を感じられて、こちらが救われてることもたくさんあります。
子どもたちとの距離感が近くなる
子どもたちと毎日過ごしていく中で、徐々に指導員と子どもたちの信頼関係は深まっていきます。
特に、学童で一日中過ごす長い夏休みが終わる頃には、子どもとの距離感がぐっと近くなる気がします。
「ぼくね、こんど家族で旅行に行くんだ~!」
「あのさ、学校にふでばこ忘れたら、隣の女の子が貸してくれたんだよ」
「あのね、○○ちゃんがこんなこと言ったんだよ。嫌だった…」
「見て!折り紙でこんなの出来たよ~!難しかった!」
「ねぇ~トランプしよう!スピードは負けたことないんだ!」
普段は元気で明るい子どもたちですが、学校や家庭のいろいろな出来事の中で、ストレスを抱えて学童保育に来る子どもたちもいます。
学校や家庭とは違った姿や表情を見せたり、心配なことや困ってることなど学童保育の指導員になら伝えてくれることもあります。
最初は距離感があった子どもが、指導員の私に対して心を開いてくれていると感じると温かい気持ちになり嬉しいものです。自分の指導員としての自信にもなりますし、一番のやりがいを感じます。
学童保育でやりがいを感じるため必要なこととは?
これまで、学童保育の指導員は やりがいを感じられる仕事だとお伝えしましたが、先輩から言われたことをしたらいい。問題なければそれでいいのでは? など何となく働いていては、やりがいを感じるのが難しいかも知れません。
ここからは、学童保育の指導員としてやりがいを持って働くために必要なことを、私なりにお伝えしたいと思います。
子どもたちと楽しむ気持ち
先ほどもお伝えしましたように、放課後は学校の課業から解放されて自分の好きなこと、やりたいことができる貴重な自由な時間です。
「ただいま~!」と帰ってくる子どもたちが安心して過ごせる、ホッとできる場所であるのが学童保育の理想のように思います。
学童保育では遊ぶことが一番の中心で、子どもたちは遊びを通して、創造性や社会性、自主性などを学び成長していきます。
子どもが楽しい、みんなも楽しい、そして指導員も楽しみながら、学びがある生活づくりが大事かと思います。
以前にもお伝えしましたように、子どもたちは一緒に遊んで、楽しさを共感してくれる大人(指導員)が大好きです。
自分の気持ちを受け入れてくれて、認めてくれる人がいる。という大きな安心感につながります。
学度保育の仕事で大切なことは、子どもの遊びに興味津々! 子どもと一緒に遊ぶのが楽しい!と遊びの中で子どもたちに伝えることです。
子どもの好きなものに興味を持つ
子どもたちと楽しく過ごせるため、子どもの世界を知るためにも、日頃から流行っているアニメや歌、ゲームなど子どもが興味がありそうな物にアンテナを張っておくと良いでしょう。
子どもたちが好きな話題に指導員が興味津々で反応すれば、子どもたちも嬉しそうにしていますし、良い関係づくりのきっかけにもなります。
子どもに「どうやって声かけしよう?」と悩んだ時に、子どもの持ち物などにキャラクターものが見えたら、「これ、(キャラクター)よね?可愛いね~」と声かけもしやすくなります。
今までこの声かけをして嫌な顔をした子は一人もいないのでオススメですよ。
体調管理
どのような仕事でも同じことが言えますが、ご自身の体調管理には十分に気をつけることが大事です。
体調を崩しやすい時期は、1日保育が長期で続く夏休み中、夏休みが終わった後、季節の変わり目の風邪をひく子どもが多くなる頃です。
せっかく学童保育の仕事にやりがいを感じ始めたから、他の指導員に迷惑がかかるから と無理をして出勤すると、風邪など子どもにうつしていまう可能性もあります。
指導員の顔色が悪い、表情が暗いと子どもたちは心配します。
学童保育の仕事でやりがいを感じることも大事ですが、子どもたちのためにも日頃から体調管理に気をつけて、元気に子どもと接することは何より大切なことだと思います。
まとめ
今回は、学童保育の仕事のやりがいについてお伝えしました。
【学童保育の仕事でやりがいを感じる3つのこと】
- 子どもの成長を感じることができる
- 子どもたちに元気をもらえる
- 子どもたちとの距離感が近くなる
【学童保育でやりがいを感じるため必要なこと】
- 子どもたちと楽しむ気持ち
- 子どもの好きなものに興味を持つ
- 体調管理
学童の新人指導員さんは、仕事を覚えるまで大変ですが、仕事に慣れてきて、子どもと楽しく接していくうちに、子どもとの距離も近くなり、楽しくなってくるはずです。
子どもたちがありのままの自分を出せて、ありのまま受け止めてあげられる指導員になれたらいいな。といつもそう思って仕事をしています。
あなたが子どもたちにとって一緒に過ごすことが楽しくなる存在になると、自然と仕事にやりがいを感じるようになると思いますよ。がんばってくださいね。